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006. Large-monitor-everywhere.md

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6.大型モニター everywhere(Large moniter everywhere)

著者:蜂須賀 大貴

共同で作業ができるようにみんなが見やすい大型モニターを設置し、アジャイル基地の作戦拠点を作ろう。


[IMAGICA Lab. に設置してある52インチモニター]


アジャイル基地には「12.おやつはあなたと共に」などチーム内外の仲間が集まって共創する場所であふれている。 このようなアジャイル基地において一つの画面を見てアイディアを膨らませたり、タスクを遂行して行くに当たり、各自のPCの覗き込みや小さなPC用モニターの覗き込みは、作業効率の低下や無理な姿勢の継続を誘発する。

▼その状況において


画面や環境が自席よりも使いづらい状況だと、アジャイル基地の働きづらさから自ら率先して使うことがなくなり、どんどんと足が遠のく。その結果、せっかく用意した共創の場自体が陳腐化していってしまう。

また、チームで働く機会が減少し、それぞれの作業が個人プレーに偏る。それにより、雑談から打ち合わせまで大小様々なチーム内のコミュニケーションが欠落し、チーム内のエンゲージメントの低下を招きかねない。

▼そこで


アジャイル基地には大型モニターを一つ設置しよう。これはただ、サイズが大きいだけでなく4Kモニターなど解像度が高いものにしよう。一つの画面をみんなで見ることで「問題 VS 私たち」の構図が実感でき、共に問題に挑んでいることが見た目からもわかりやすくなる。また、「指をさして話せる」状態を作ることもコミュニケーションにおいてとても重要だ。

解像度が高いモニターであれば、細かい部分まで精細に表示される。そのため、モブプログラミングのようなコードの記載だけでなく、画面を分割して調査をしながら、作業に当たることも容易になる。また、大型モニターにすることで実際に集まっているメンバー以外も容易に覗き込むことができ、客観的な視点で気づきを得られることもある。

大型モニターの使い道はそれだけでなく、デジタルサイネージのようにチームに共有したい内容を常時表示することも可能だ。具体的にはチームの約束事(ワーキングアグリーメント)やサービスの運用監視のグラフ、飲み会のお誘いなど。普段であれば各自が能動的に取得せざるを得ない情報が自動的に目に入るような効果も演出できる

さらに、「3.見学を推奨する」のようなチーム外からの訪問に対しても見栄え良く掲示ができたり、コンテンツの入れ替えも容易だ。モニターがキャスターで動くような設計だとより柔軟にアジャイル基地を盛り上げる装飾にもなるだろう。

▼その結果


自席に引けを取らない共創の場が演出できることにより、チーム内のコミュニケーションが活性化し、モニターという1つの場所に全員が視線を送ることから、自ずと「問題 VS 私たち」という構図が見た目からも生まれる。これにより、チーム内での対立の構図も生まれにくくなる。また、ホワイトボードとセットで用意されているとなお良い。   また、アジャイル基地のいたるところで受動的に必要な情報が目に入ることで必要な情報の抜け漏れが減り、アジャイル基地内を歩いているだけで気づきを得られるチャンスが増える。

そして、チーム外からの来訪者にとってもいたるところでチームで働いている様子やチームに必要な情報がいたるところで発信される様子からアジャイル基地が晴れやかで活気溢れる印象を与えることができる。また、よく紛失してしまいがちな各種ケーブルやアダプターもモニターにくくりつけてまとめて管理できると備品の紛失も抑えられる。


筆者のアジャイル基地では各モブスペース用に52インチの4Kモニターとホワイトボードを常設している。これらはキャスター付きでいつでも移動が可能な状態にしている。これにより、モブプログラミングの人数によって、テーブルとともにレイアウトの変更も可能だ。このエリアは開発以外の営業メンバーなどにも好評で、”モブ提案資料作成”なども良く行われている。

また、それ以外にも各人の自席のある島の近くに同様のモニターを置いている。これはサイネージ的な役割を持っており、各自の行き先ボード、サービスの監視状況、ワーキングアグリーメントなどをローテーションで表示している。

また、緊急時のニュースの表示やオンラインメンバーとの打ち合わせ用にも重宝している。

下記の写真は、Agile Studio Fukui におけるプロジェクト用大型ディスプレイ。最近はMiroをヘビーに映している。


[Agile Studio Fukui の大型ディスプレイ]