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004.Wall-builds-the-culture.md

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19.壁で文化を築く(Wall builds the culture)

著者:J.Kことコサカ ジュンキ

部屋中の壁を使い、私たちの基地をハックして、チームと文化をハックしよう

感謝を伝えるサンクスボードをウェルカムボード風に会社の入り口へアレンジ

社内勉強会のフィードバックを退出するドアで

仕事の予定や働いている人のプロフィールなども壁で共有。
タイマーや時計も壁を移動する


21世紀、チームのコラボレーション促進を目的とした、様々なデジタルツールが登場している。一方で、同じ場所に集まった人たちは、付箋紙を使い、壁で情報を共有し、日々の意思決定を行うチームが増えている。

▼その状況において


ツールは便利だが、活用するためには使う側の文化の形成が不可欠である。チーム創成期からやれることが固定されたツールを使うと、「やれること」がツールに縛られてしまい、チームの創意・工夫の可能性が阻まれてしまう恐れがある。

また、必要な情報を共有するためにツールを導入したはずなのに、各々のPCで作業ウィンドウの下に埋もれてしまい、会話のきっかけになる機会が得られないまま、利用期間を満了してしまう。

▼そこで


同じ場所に集まれるメリットを最大限に活用しよう。 必要な情報や、アナログなツールから生まれた私たちのアウトプットを壁に貼ろう。

チームと共に歴史を積み重ねた壁は、やがて人や場所を分け隔てるものではなく、そこで過ごす人たちの一部となっている。

情報インジケーターとしては、大型モニターeverywhere パターンも併せて活用できるだろう。 また、場所に対する継続的な振り返りパターンや備品交換の民主化パターンを適用することで、壁の活用はさらに促進されるだろう。

▼その結果


壁に貼ることで、チームが集まる場が生まれる 目線を向けるだけでチームに関する様々な情報が得られるようになる 必要な情報が整理された状態が維持されやすくなる 普段その空間を利用しない人にもチームの状態が一目で共有できる など、多くのメリットが、その空間にいる限り常に享受できる。

有限なスペースでどのような工夫をするかは、そこで過ごす人たちに委ねられる。チームがカイゼンを積み重ねると、その足跡は壁にも現れている。壁を単なる情報の表示(可視化)に使うだけではなく、チームをドライブする仕組み(見える化)を構築するようになるだろう。

インセプションデッキやニコニコカレンダーなど、壁を活用すると効果が高まるプラクティスも多数存在する。 また、スクラムの三本柱である透明性・検査・適応が全て実現できることから、アジャイル基地との親和性が非常に高いことも、本パターンの特長と言えるだろう。